小型水槽用クーラー P-3041.


>>>  故障ではありません

★温度調整ボリュームの部品誤差で設定が28度までできてしまうことがあります。
通常は時計方向へ廻しきったとき27.6度くらいです。

★長い間、温度調整ボリュームを調整しないと電源投入時と同じ設定温度分のインジケータ点滅が繰り返されることがあります。
これはボリュームの接点が動きやすい状態になったためで左右にボリュームを何度か廻すと直ります。
クーラーは内部的に常に微細な0.2度ステップでボリュームのユーザ変更を監視してるため起こります。

★クーラーの電源を連続的に入り切りするとACアダプターに残った電気で完全な電源断とならずクーラーは初期チェック動作を行わないことがあります。
瞬間停電のようなものですが機能に支障はありません。

★P-4042は電源投入時の初期チェックを左右別々に行います。
そのため最初にCH1のファンが回転し数分後にCH2が回転するトリッキーな動作をします。

★拡張コントローラP-100がP-3041などのジャックにきちんと接続されないとインジケータは点灯していてもクーラーが動作しません。
このようなときはジャックを再接続してみてください。

>>>  外気から水槽への放射熱

水が暖まるのは水槽のガラスと上部の水面から室内空気の熱が移るからです。
周りの環境で左右されますが、外気温度差1度で水温1度上昇する熱量計算は次式です。
水槽表面積[m2]×9.3=外気放射熱量[W]
30cmキューブのときの計算例では1面当たり0.3×0.3=0.09[m2]ですから上下左右前後と6面で0.54[m2]です。
外気温度差1度当たり0.54×9.3=5.0[W]の熱量が外気から放射されることになります。
この放射熱をクーラーが吸熱してやれば水温は保たれるわけです。
外気温度差5度までのときはその5倍の25[W]以上の吸熱がクーラーに要求されます。
P-3041は40[W]吸熱能力なので範囲内です。マニアルでは”2〜3時間で1度位の割合で水温が下がります”との誇大表現を避けた書き方をしていますが、 実際はより早く下がることが多いです。
しかし上記はあくまで計算値で実際は周りの環境で左右されます。
例えば20[W]の蛍光灯を照明で使っているときその消費電力の半分以上が赤外線などの熱源で追加されることがあります。

>>> 給水口から見える仕切りは?

給水口から見える仕切り板は水流の反射板です。
水温のセンサーは給水口直後に付けられています。
水筒内部を流れる水流は勢いがあるため水筒内部を完全に充満しているわけではありません。 実際には水筒上部でセンサーがある部分は空気たまりになってしまい 水温が正確に把握できません。
そこで水流の反射板をつけて入った水流をセンサーに当てているのです。 反射板は薄い塩ビ材ですが水路の約半分を塞ぐようになってますので水圧はほとんど低下しません。
製作中の混入異物ではありませんので除去しないでください。

>>> 冷える工夫

外気温が30度を超えると水槽によっては冷却限度に近づいてきます。
ここでなぜ冷えるのかの基本を考えてみます。
P-3041は水槽の水から吸熱を行い、それを放熱器とファンで廃熱しています。 廃熱中の本体は40度以上になります。 その廃熱を助長するにP-3041本体が涼しい場所、風通しの良い場所にあるほど冷却効率は上がります。
さて水槽はどうでしょう。
水槽の水が冷えているとき、水槽の表面1cmくらいはヒンヤリした空気の層になっています。 空気は熱を伝えにくいので水槽に風が当たらないなら、この空気の層は比較的に保温効果があります。
ここでP-3041と同じ風通しを行うと水槽はせっかく冷気で覆われているのにそれを吹き飛ばしてしまうことになります。 外気が30度以上のとき40度以上のP-3041には涼しい風ですが30度以下の水槽にとっては熱風を当てられているも同然の結果になります。
人が風を涼しいと感じるのは外気が体温以下のときです。
体温以上になったら風の無い場所でじっとしてるか体を覆う服を着ます。 水槽も同じで、フードで覆うなどの処置をすると保温効果が良くなります。
照明を次に考えてみます。白熱電球は暖房器のようなものですから無視します。
蛍光灯は諸説ありますが消費電力の可視光となるのは20〜25%程度で残りは赤外線などの熱源になるようです。
マニアルなどに水槽の容量を記載していないのは例え20L水量でも油断すれば水温上昇は避けられないためです。
あえて水量を規定するなら30L程度が限界と見ても良いでしょう。
それでも冷えないとき、マニアルのP-3041配置図を参考にしてみてください。P-3041は水槽の上に乗っています。
P-3041は小型、低消費電力ですがその分、冷却能力もミニサイズです。
気温が上昇する季節では”冷える工夫”を行う必要があります。

>>> ホントに冷えるの?

冷えるかどうかは条件次第です。
製品案内に示した仕様どおりに設定されてる場合は間違いなく冷えます。直射日光が当たる場所に水槽を置いていることは無いと思いますが、水面に近いところで20W以上の照明を使っていたり、冷却ファンが効かない隅にクーラーを置かれたりと悪条件はいくらもあります。
下図は6月のデータです。
青が室内気温、赤が水温です。6月は気温が上がらないので設定は24度にしました。
気温が24度以下の日はヒータを併設してないのでそれなりに水温は下がっています。
温度差が8度ある日も余裕で規定値を保っていますが、仕様上は厳格に5度までと決めています。
条件は以下の通りです。
設置場所:オフィスの床に水槽とRio180ポンプと本クーラーのみ設置
水槽::60×30×20cmの水槽に真水を36L。水槽表面積は0.72[m2]。
測定方法:毎日昼頃に水槽に近い位置の気温と水面上部の水温をデジタル温度計で測定。


>>> 冷却ファンの騒音

騒音レベルは約30dB。人によってその感じ方は違うので説明し難いのですが、扇風機を弱で廻しているくらいです。
やや、周波数の高い音です。寝室などに置いているとうるさく感じるかもしれません。

>>> クーラー自体の発熱

クーラーはそれ自体が電力消費しての分と水槽の水から吸熱した分の発熱があり、最大約80Wです。水温が低ければ水からの吸熱も少なく一定の発熱ではありません。
規定水温より0.6度高くなると運転が始まりますので平均的には40〜60Wくらいでしょう。
規定水温で止まっているときはもちろん発熱しません。
また、ACアダプターも8W程度の発熱をします。量は少ないですがクーラー本体と違ってファン冷却しませんので約50度くらいになります。
ACアダプターも風通しの良いところへ置いてください。

>>> 水槽表面積で計算する訳

従来の何リットル水槽までとの正確でない考えを改め水槽表面積からの吸熱計算で設計しています。 冷却能力はほぼ水槽の大きさによりますが基準は水面の面積です。
従来の何リットル水槽までとの表現が正確でない説明に縦横高さが30cmの水槽で計算してみます。
この水槽は27L、表面積0.54[m2]で計算上表面から吸収される熱量は外気温度差を5度としたとき25[W]です。
極端な話、水槽サイズが10X1500X1800mmでも同じ27Lです。
この場合の表面から吸収される熱量はなんと254[W]にもなります。
こんな夜店の金魚すくいみたいな水槽ありませんが…。

>>> 海水で使うとき

淡水でもそうですが海水では上部の電源プラグ付近へ水がかからないようご注意ください。
海水は電気を通しやすいのでショートする危険があります。
しばらく使わずにおくと塩の塊が水筒内部にでき、カラカラと音がすることがありますが水道水を通すことで洗浄できます。

>>> 電気代は?

1日の半分12時間稼動していたとしても1ヶ月で400〜600円です。
エアコンのつけっ放しに比べて遥かに省エネです。

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